木の住まいの見直し

 家は、人が安全に身を守り快適に住まうための、基本的且つ重要な箱である。 今の住宅建築はその箱をただ大量に造り、壊していくものになってしまっている。 建築に携わるものが、プロとしてこれからの家造りにいかにかかわるのか、 まず造る側の建築業界が自らに問い直して、その在り様をまとめ、 それを住まう側の消費者に提示していくことか大切ではないかと考える。
 現在、日本の木材住宅は様々な問題を抱えている。

 便利さ、快適さを追求した、大量生産、大量消費、短サイクルの家造りがもたらした大きな壁が、 私たちの前に立ちたはだかっている。その中であえて、 住宅取得価格の上昇要因ともなりうる国産木材価格の見直しを、提案「西多摩の山・再生プロジェクトNo.4」でぶつけてみた。
 あたりまえの物として日常的に便っている木材を、工業製品と同じく使い捨てのできる、 単なる建築材料ではなく、再生は出来ても相応の時間が必要な、 限りある自然素材としてもう一度捉え直していただきたい。
 どうしても守っていかなければいけないものは何か、環境に極力負荷をかけず、安全で健康的な家造りをするために、 今、しなければならないことは何なのか、 これからの日本の木造住宅を考える上でその在り様について、考察を交えて提案したい。