「旬伐り」の家づくりリポート(2)

 

建前(上棟)の風景。

 下小屋で刻んだ柱・梁等々を一日で一機に組んでいきます。腕のいい大工による木造は、全体が一体化して、筋交を入れる前でもビシっとしています。


ステップ 8 着工

 

 基礎工事に着手する前、地鎮祭を行ないます。地の神主さんの差配のもと、 その土地の神を祀(まつ)って工事の無事を祈願する、とこしずめのまつりです。
 いよいよ新築工事が始まります。すぐ近くに住まわれている施主家族が見守る中で、 着々と工事が進められます。設計者も、監理という立場で施工に参加します。


ステップ 9 建築

 

 製材された木材は、大工棟梁の手によって、仕口が刻まれていきます。この工事を請け負った工務店は、 伝統の木構造の技術を継承して修行してきた職人で、製材された後もなお生き続ける木の特質を活かして使う知恵を出し切ります。
 棟梁は、設計図から絵図という平面図を起して板に描き込み、材を拾い出し、接手仕口を加工していきます。 これらの材を、土台から組み上げ、棟上までに建て込んでいきます。


 建築の年月、施主や棟梁の名等を書いた棟札(むなふだ)やお祓いの幣串(へいぐし)を、棟木に打ち付け、上棟式が行われます。 そして、瓦葺きや内外装工事、設備機器が取り付けられ次第に完成に近付きます。

<工務店の声/家造りが楽しくなる旬伐の家>

「施主が自らの足で山に行き、自分の家に使用する材木を選び、伐採するところを見たり、工務店へ足を運び、 その木が刻まれていく過程を見るというのは、内容が理解でき、安心できて、良いことだと思います。 木を金物で締めるのではなく、なるべく金物を使わず、木で木を締めるような、昔ながらの工法で良いと思います。 自分もまだまだ勉強中なので、“旬伐の家造り”に携われて本当に勉強になり、良かったです。このような家造りが増えてくれると、 家を造るという仕事が、ますます楽しく、興味深いものになると思います。」

 

八幡工務店 野崎昇